シドニー遊戯王生活まとめ

お久しぶりです。
今回はシドニー生活のまとめとして、私とコーダイ選手がYCS Sydneyまで使用したオルフェゴールデッキの変遷を語っていきたいと思います。
最初に使った構築はこちらになります。
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当初、
・環境トップはオルフェゴールである事
・真竜(閃刀型含む)、オルターガイストが多い
という情報を聞いていました。
これらのデッキに対して本来のオルフェゴールの初動である終末の騎士やマスマティシャン等といったカードは先攻では圧倒的な安定感がありますが、後手ではあらゆるデッキの妨害に屈してしまう非常に脆いカードだと判断しました。
その中で注目したのは「閃刀姫ーレイ」です。
このカードはオルフェミラーのI:Pマスカレーナの妨害にも耐え、ロアーレイジを1発受けても耐え、プロトコルや真竜罠の除去にも強い準初動として使えるのではないかと考えました。
相手の妨害に強いだけではなく、エンゲージに触れれるカードなので、相手からするとマストカウンターになる為、ほぼ確実に相手は妨害を消費しなければなりません。
このカードによって先攻で得られた相手の圧倒的な妨害アドバンテージをシーソーゲームができる状態まで持ち込む事が可能になりました。
こちらが先攻の場合でも、あらゆる手札誘発をエンゲージやレイで受けても、閃刀姫リンクが場に残る事により相手は処理する為に手数を吐かないといけなくなり、後から引いてくるオルフェギミックを通しやすくなるので、先攻で1枚初動に誘発を受けて止まって負けるゲームも減少しました。
そのおかげもあってか、この構築を使用した地区予選では3位という成績を収める事ができました。

次はYCSの1週間前に行われた地区予選で使用した構築になります。
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今回新たに採用されたのは「サイバードラゴンネクステア」「古聖戴サウラヴィス」です。
以前の環境から更にオルフェゴールが頭1つ飛び出したような環境になりました。
その中でデッキ枚数50枚前後、強欲で貪欲な壺、闇の誘惑、無の煉獄を採用したオルフェゴールが出現し、先攻展開が手札誘発とレイだけでは止められなかったり、先攻で閃刀姫リンクを置いても簡単にワンキルされる状態になりました。
その中で私たちはサイバードラゴンネクステアに行き着きました。
先攻でオルフェモンスターを墓地に送れずに展開が出来ない事故を解消し、後手でのサイバードラゴン要素でマスカレーナを踏むのが目的です。
あとは3ターン目以降の準初動として墓地のディンギを使い回せるのもかなり評価していました。
サウラヴィスに関しては、無限泡影でテンポを崩されるのが多かったので、半分やけクソになって採用した部分が大きいです。
この地区予選もトップ4に入賞する事ができましたので、考え方は正しかったと思います。

最後に、YCS Sydneyで使った構築になります。
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今回も以前から大きく構築も変更しました。
スクラップエンジンと簡易融合です。
これらはコーダイ選手の発案になります。
スクラップエンジンは先攻での誘発貫通、後手ワンキルの精度向上を目的としています。
オルフェの次に多かった転生炎獣の深淵に潜む者の上から盤面を返せる手段でもあります。
簡易融合はサウサクによる後手捲り、ミドラーシュの縛り、スクラップエンジンの補助輪
全ての展開に活躍しました。
あとは、サイドカードの採用も自分の中ではかなり変更をしています。
まずはメインデッキにニビルを採用しています。
勝てば勝つ程環境トップのデッキを踏むのは目に見えている為、勝つことを想定するならメインデッキからメタを強める必要があると感じていた為です。
あとは、システムダウンを不採用にしました。
これに至った経緯はドローソース多めの構築が流行してから、闇のデッキ破壊ウィルスが採用され始めたのと、強欲で貪欲な壺や闇の誘惑を止める為にスタンバイロンギヌスも主流になってきたので、ミラーでシステムダウンが機能するゲームが極端に減りました。
こういった試行錯誤の結果、コーダイ選手は予選全勝からの774人の中でトップ4、私はトップ8という成績を収める事ができました。

シドニー滞在中に優勝が1度もなかったのは非常に悔しい思いでいっぱいなのですが、コーダイ選手と共に環境を読み続け、調整し、1ヶ月で3度の上位入賞を果たせたのはこれからのOCGでのプレイにも必ずプラスになると思っています。

こんな私と鍛錬を積んでくれたコーダイ選手には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

ここまでご精読、ありがとうございました。
またOCG関連のブログも続けていこうと思っていますので、宜しければ目を通して頂けると嬉しいです。